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科学オタクの男性、周期表のすべての元素を集めようとして逮捕される | ニコニコニュース

 


(出典 live.staticflickr.com)


 

​ 2023年8月、オーストラリアシドニーに住む24歳のエマニュエル・リデン氏が、放射性元素であるプルトニウムをオンラインで注文し、自宅に配送させたとして逮捕された。

​ 彼は周期表に掲載されている全元素を収集することを目指しており、その1種であるプルトニウムを入手しようとしたのだ。

​この行為は、オーストラリアの核不拡散法に違反しており、最大で10年の懲役刑が科される可能性があるそうだ。

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元素を全部集めたい!とプルトニウムを輸入

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裁判所によると、リデン氏はアメリカの科学Webサイトを通じて、小さなプルトニウムのサンプルを注文。両親の家に配達してもらったという。

当局はそのパッケージの中身と注文主について正確に把握していたが、荷物を押収して説明を求める代わりに、荷物が配達されるのを待った。

そして警察はもちろん、国境警備隊や消防士、救急隊員まで動員された大規模な作戦を実行し、リデン氏を両親の家で逮捕したのだ。

リデン氏の弁護人であるジョン・サットン氏は、当局の対応をこう批判する。

当局が事前に事態を把握していたことを考えると、この対応は過剰反応であったと考えます。

彼に返品する機会を与えるどころか、わかっていながら輸入を傍観し、届いたところで騒ぎ立てて総動員してみせたのですから

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サットン氏はまた、依頼人は邪悪な意図を持った狂人やマッドサイエンティストではなく、単に周期表のすべての元素を集めようとしただけの「科学オタク」であったと主張している。

彼は悪意を持ってこれらの品物を輸入したり所有したりしたわけではありません。これは純粋な無知から引き起こされた犯罪です。

彼は単純に何かしらのコレクションに囲まれて自己満足に浸りたかっただけで、今回たまたま周期表のコレクションに執着したのです

​ また、リデン氏はもともと切手や紙幣、コインなどの収集家でもあり、元素の収集もその延長線上の趣味であったと説明している。

Maksym Kozlenko[https://commons.wikimedia.org/wiki/File:2019-11-22_Radioactive_Plutonium_sample_at_Questacon_museum,_Canberra,_Australia.jpg], CC BY 4.0[https://creativecommons.org/licenses/by/4.0], via Wikimedia Commons

問題はそこに放射性元素も含まれていたことだった。検察側は、違法な物質の入手が、これまでオーストラリアに存在しなかった市場を形成し、新たな犯罪を誘発する可能性があると指摘。「無害な収集家」との主張に異議を唱えている。

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現在、リデン氏は「オーストラリアプルトニウムを持ち込んだ罪」で起訴され、判決を待っている状態だ。

列車の車掌という夢の職業も解雇され、ファストフード店でハンバーガーを焼いて生計を立てているんだとか。

彼の罪状による量刑は、最高で懲役10年とされているが、さらに重いものになる可能性もあるという。判決は4月11日に言い渡される予定である。

各国における放射性物質の不法所持事件

日本は2度にわたる原爆や第五福竜丸の事件、そして福島原発事故もあり、放射能や放射性物質に対してほとんどの国民がある程度の危険性を認知していると思う。だが諸外国ではそこまで危険だという認識を持っていない人もいるようだ。

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2001年、ドイツ南西部カールスルーエで、解体中の使用済み核燃料再処理施設から、作業員の男性がプルトニウムを含む微量の放射性廃棄物を盗み出す事件が発生した。

​ この男性とその交際相手、さらにその娘が被曝し、住居や車両も汚染される結果となった。​当初、男性が交際相手らに核物質を摂取させて殺害しようとした疑いが持たれたが、裁判では殺意は証明されていない。

また、2017年3月には、アメリカ・テキサス州サンアントニオで、政府職員が回収したプルトニウムセシウムを車内に一晩放置し、その間に車が盗難に遭う事件が起きた。

​ この時に盗まれた放射性物質は依然として見つかっておらず、政府の核物質管理の甘さが指摘されている。 ​

日本では、個人による放射性物質の収集や不正な所持に関する具体的な事件は報告されていないが、2023年5月、京都市で医療法人の従業員3名が、事業所から出た廃棄物を家庭ごみの収集場所に不法投棄し、逮捕される事件があった。

楽しい趣味ではあるものの…

元素収集は、科学への興味や教育的観点から魅力的な趣味とされている。だが日本を含む各国で、放射性物質や危険物質の個人による無許可の取得や所持は法律で厳しく規制されている。

全ての元素を収集することは現実的には困難であり、特に放射性元素や有毒な元素の取り扱いには高いリスクが伴うものだ。元素収集を趣味とする際には、法的規制や安全性を十分に理解し、適切な方法で行うことが重要である。

ちなみに、文部科学省が発行している「一家に1枚周期表」というものがあるのだが、けっこう眺めているだけで収集癖が満足してしまうのでおススメなんだ。

他にもこの「一家に1枚」シリーズ[http://www.pcost.or.jp/index.html]は、宇宙やウイルス、生物など楽しいテーマのポスターがたくさん用意されているので、興味のある人は見に行ってみよう。

image credit: Amazon

References: Man Faces 10 Years in Prison for Trying to Collect All the Elements in the Periodic Table[https://www.odditycentral.com/news/man-faces-10-years-in-prison-for-trying-to-collect-all-the-elements-in-the-periodic-table.html]

本記事は、海外メディアの記事を参考に、日本の読者に適した形で補足を加えて再編集しています。

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(出典 news.nicovideo.jp)

margarine margarine

安定同位体の存在しない元素は対象外にしとけ。どれだけ頑張って集めても、どうせ後ろの方のは粒子加速器の中で一瞬だけ存在が確認できたとかいう程度で手に入れようがないんだから。

ぬこにゃ ぬこにゃ

コレクション見たい(*´・ω・`)

あるてあ弐型 あるてあ弐型

コレクターなんてのは何処の国にもいるもんだ。所持がアカンのも欲しくなるのもな

PON PON

まずはその物質を合法的に取り扱う為にはどうすれば良いかを調べる所からやらないとね。 ちゃんと資格なり設備なりを用意してからなら尊敬すべきコレクター。

弥夢木 弥夢木

プルトニウム近辺は他も放射性物質だらけのはずですが、どこまで集めようとしたのか気になるところです。

ゲスト ゲスト

後先考慮せずの科学者の所為で人類は絶滅寸前。科学者とオタクを一緒くたは無礼か。

あはははは あはははは

まず初めにフッ素で詰む。次に放射性物質で詰む。そのコレクターは修羅の道だぞ

hoge hoge

規制するなら売る側か税関没収だろ。

kikori kikori

天然元素だけにしておけば良かったのに。プルトニウムは基本的に人工元素で自然界に殆ど存在しない。そもそも人工元素も含めると全種コンプリートは基本的に不可能。重たい人工元素は一切流通してないし、合成は加速器が必要、合成しても寿命が短い不安定なもの。要は最初からコンプリート出来ないのは確定してる。

ゲスト ゲスト

発想がイッテルビウム

めほ めほ

収集癖はあるだろうけど「科学オタク」ではないだろうな。あまりに科学を知らなさすぎる。

ゲスト ゲスト

本当にオタク?個人でどうにも出来ない物だってあるのに。ただの悪質コレクターじゃ…

J,C,F J,C,F

タイトル見てプルトニウムで絶対引っかかるだろ思ったら案の定。100%純粋な無知からだろうとそれは免罪の理由にはならない。てか明らかに危険な物質も存在するのにそれを手に入れようと思った時点で、法律どころか科学にも無知なアホ収集家でしかないわ。

 

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